Project/Area Number |
10877342
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
加藤 熈 北海道大学, 歯学部, 教授 (60001020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅谷 勉 北海道大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10211301)
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Project Period (FY) |
1998 – 1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1998: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 歯周組織再生 / 抜去歯 / 歯根膜 / 歯根膜由来細胞 / 培養細胞移植 / アルカリフォスファターゼ / 歯周炎 / 歯根膜細胞 / BrdU |
Research Abstract |
我々は、歯周組織の再生に歯根膜細胞が重要な役割を果たしていることから、歯周病により保存困難と判定される歯の再生療法として、抜去歯に残存する歯根膜をin vitroで培養し歯根膜細胞を露出根面へ増殖させ被覆し、これin vivoヘ再び移植する方法に着目した。我々はすでに抜去歯に残存する歯根膜をin vitroで培養すると、歯根膜から増殖した細胞が歯根膜の喪失した根面を被覆することが可能であることを明らかにした。 そこで今回は、抜去歯に残存する歯根膜を組織培養し、残存歯根膜から露出根面へ細胞が遊走増殖した状態と、アルカリフォスファターゼ(ALP)の発現部位と培養期間の関係を検討すること目的に実験を行った。成ネコ5頭の犬歯を抜去して歯冠側1/2の歯根膜をルートプレーニングして除去し、根尖側1/2の歯根膜を保存した36試験片を作製し、0、2、4、6週間培養した。その結果、培養2週では露出根面へ歯根膜由来細胞が遊走していたが、ALP発現部位は認められなかった。培養4週では細胞遊走距離が著しく増加し、ALP発現部位がわずかに認められた。培養6週では、細胞遊走距離は4週群との差はわずかで、ALP距離は平均約0.92mmと増加していたが、有意差は認められなかった。一方、4、6週群の細胞遊走距離とALP距離の相関係数は低く、統計学的に相関は認められなかった。 現在、ネコの抜去歯に付着する歯根膜をin vitroで培養した後、下顎骨に形成した骨欠損部に移植し、培養した残存歯根膜が歯周組織再生にどのような役割を果たすか検討中である。結果はアンキローシスが生じないことから歯根膜細胞が生存しているものと考えられ、近日中に発表予定である。今後、残存歯根膜からルートプレーニングした象牙質上に歯根膜細胞を遊走増殖させた試験片をin vivoへ移植し、歯周組織の再生に有効であるか継続して検討していきたいと考えている。
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