受容体のギランド結合領域を用いた新しいリガンド探索法の開発
Project/Area Number |
10877366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
伊藤 信行 京都大学, 薬学研究科, 教授 (10110610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 恵一 京都大学, 薬学研究科, 助手 (50252466)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | FGF / 受容体 / リガンド / タンパク質 |
Research Abstract |
これまでの受容体研究は,既知のリガンドからその特異的受容体を同定し,その構造と機能が調べられてきた。しかし,近年,遺伝子組換え技術の進歩により,構造上の類似性を指標にして,多くの受容体遺伝子が単離されつつある。これらの受容体の多くは,リガンド及び生理的役割が不明な受容体(Orphan受容体)である。特に,チロシンキナーゼ型受容体にはorphan受容体が多く見い出されている。このようなOrphan受容体の生理的役割を解明するには,そのリガンドを明らかにする必要がある。そのため,リガンド探索のための新しい手法の開発が望まれている。 申請者は構造と機能が比較的よく明らかにされているFGF受容体をモデルとして研究を進めた。FGF受容体リガンド結合ドメインのみをコードするcDNAをバキュロウイルスの高発現ベクターに組込んだ組換えベクターを昆虫細胞で発現させた。発現された細胞外ドメイン.は効率よく細胞外に分泌された。この細胞外ドメインタンパク質をアフィニテイカラムクロマト法により精製した。精製タンパク質をSDSポリアクリルアミド電気泳動法により,純度を検定したところ,分子量53kDaの均一なタンパク質が観察された。従って,純粋な細胞外ドメインタンパク質が調製されたと判断される。さらに,この細胞外ドメインタンパク質のリガンド結合活性をBIA COREを用いて検討したところ,FGFを効率良く結合することが明らかになった。この組換えリガンド結合ドメインタンパク質は新しいリガンド探索のための有用なプローブになることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
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