Project/Area Number |
10877393
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
江崎 孝行 岐阜大学, 医学部, 教授 (90151977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河村 好章 岐阜大学, 医学部, 助手 (80262757)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Keywords | 感染尿 / フローサイトメーター / 膀胱炎 |
Research Abstract |
細菌は一ミクロン程度の大きさであるので2ミクロン以上の大きさを必要とする従来のフローサイトメーターでは液体中の菌数の正確な測定は出来なかった.カバーグラス表面を蛍光標識した菌液を流し、CCDカメラでモニターする新しいフローサイトメーターでは0.25ミクロンの大きさの粒子を計測できるため液体中の菌数をフローサイトメーターで瞬時に計測する道が開けた.我々は生きた菌をカルセインで蛍光染色し,死んだ菌をエテイヂウムホモダーマーの蛍光で染める方法を利用して尿中の菌数の計測を試みた. 尿100マイクロリットルを900マイクロリットルの上記染色液に加え10分間待った後,フローサイトメーターで計測した.その結果, 1) 1万個//ml以上の感染尿の菌はカルセイン蛍光に染まり瞬時に計測することができた. 2) 2種類の細菌に感染した感染尿では蛍光,及びサイズの違いがフローサイトメーターで識別することができ,混合感染尿を瞬時に診断することが出来た.この際も菌数は一万個/ml以上必要であった. カルセインで染色する方法では菌種の特定が出来ないため,抗体を使った方法を試みた.まずLPS抗体を使った染色で頻度の高い腸内細菌及び緑膿菌を染めることが出来た.一方グラム用陽性菌のペプチドグリカンに反応するレクチンを使用した染色でグラム陽性菌を染色しグラム陽性菌と陰性菌を識別する方法を試みたがレクチンの特異性が低く充分な鑑別が出来なかった. 以上の結果からカルセインで染色する方法は感染尿の診断に利用できることが判明した.尿が細菌感染しているかどうかが簡単な染色で10分程度で判断できるため臨床応用ができる.
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Report
(1 results)
Research Products
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