Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橘高 義典 東京都立大学, 工学部, 助教授 (20177877)
白井 伸明 日本大学, 理工学部, 助教授 (90060144)
鈴木 基行 東北大学, 工学部, 教授 (60124591)
三橋 博三 東北大学, 工学部, 教授 (90091751)
内田 裕市 岐阜大学, 工学部, 助教授 (20213449)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Research Abstract |
構造物への要求性能とその程度を明確にするとともに,性能の確認方法を確立し,さらには性能改善方法をも含めた総合的な性能保証システムの確立が必要である.この研究では,コンクリート構造物の破壊安全性能に焦点を絞って調査活動を行い,破壊の力学に関する国際会議の開催や,ISOの会議への出席を通じて,成果の発表と情報収集を行った. (1) 破壊安全性能に関する検討 コンクリート構造物が万一壊れる場合の望ましい壊れ方や壊れ方の制御について検討した.部材の破壊から構造系全体の破壊への破壊の連鎖現象について、破壊確率をもとにした検討を行った.適切な構成則を組み入れた構造系全体の崩壊現象の解析手法について検討した,コンクリート構造物や部材の強度や破壊性状の寸法効果や,材料、部材、構造系全体の各段階における靭性(エネルギー吸収能や変形能)の相互の関係について考察した. (2) コンクリート構造物の破壊に関する国際会議の開催と情報収集 この研究組織が中心となって,コンクリート構造物の破壊の力学に関する国際会議を岐阜で平成10年10月に開催した.地震や劣化によるコンクリート構造物の破壊,破壊現象の数値解析技術,強度や破壊性状の寸法効果,材料や部材の靭性等について,分担者が研究発表を行うとともに,海外を含む参加者からの発表や討議を通じて情報収集を行った.論文集を発行するとともに,その成果をコンクリート工学誌(平成11年2月号)に報告した. (3) コンクリート構造物の性能設計基準に関する調査 国際標準化機構第71専門委員会第4分化会(ISO/TC71/SC4)で作成中のコンクリート構造物の性能(安全性,使用性,耐久性等)基準案の審議に参加するとともに,コンクリート工学誌(平成10年12月号)において,この基準案の内容と今後の対応について報告した.(40字×20行)
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