H.pylori菌感染症の病型決定因子に関する集学的研究
Project/Area Number |
10897009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
内科学一般
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
若月 芳雄 京都大学, 医学研究科, 講師 (40220826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千葉 勉 京都大学, 医学研究科, 教授 (30188487)
清野 宏 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10271032)
杉山 敏郎 北海道大学, 医学部, 講師 (00196768)
菅野 健太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60179116)
中澤 晶子 山口大学, 医学部, 教授 (40053053)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1998: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | Helicobacter pylori / 免疫 / 疫学 / 感染宿主 / 人種差 / 遺伝子型 |
Research Abstract |
H.pylori感染患者は全世界で約20億人、日本では約7000万人にのぼり、単一感染症としてはその感染患者数は史上最大であり、上部消化管の様々な良悪性疾患の原因となり関連疾患に要する医療費は莫大である。感染患者の病型を決定する因子については、特にVacA遺伝子、CagA遺伝子の病型決定に関する意義付けは、欧米と日本の報告で解離している。山口大学の中澤と協議し特定の遺伝子を発現するH.pylori菌を作成し、動物モデルに感染させ感染宿主の免疫応答を観る共同研究が発足した。 国立シンガポール大学のHoBow,国立マラヤ大学のParasakthi Navaratnam等との共同研究によりシンガポールでは、中国系・インド系の人種グループには80〜90%の高いH.pylori感染者が存在するのに対して、マレー系のグループには40%の低い感染率であることが判明した。一方H.pylori感染症によりおこる慢性萎縮性胃炎と胃癌との関係は確立しているが、中国系、マレー系にはH.pyloriの感染罹患度に応じた胃癌累積発生を観るのに対して、インド系ではその高度な感染率に比較して胃癌発生頻度が極めて低いことが判明した。千葉、杉山、菅野、山本等と共同して、感染日本人患者の宿主の因子について解析法を検討した。日本人患者からの臨床分離株のゲノム遺伝子ライブラリーより患者血清と家兎抗体を用いて、幾つかの抗原遺伝子をクローニングしそのうち、約19Kdの二量体型の膜蛋白(HP-MP1)はH.pyloriに特異的な新規抗原遺伝子であること、その組み替え体は単球を活性化するものであることを発見した。これらの所見は、この感染症の病態解明のみならず宿主の免疫応答を利用した新しい治療法の開発につながるものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)