Project/Area Number |
10897011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
上月 正博 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (70234698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 志信 金沢大学, 工学部, 助教授 (40242218)
佐藤 徳太郎 東北大学, 医学部, 教授 (70004687)
神本 昌宗 東北大学大学, 医学部附属病院, 助手 (00271924)
相馬 淳 東北大学大学, 医学部附属病院, 助手 (50301049)
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Project Period (FY) |
1998
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1998)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1998: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 脳卒中 / 運動負荷 / 予後 / 耐糖能置孝 / 高インスリン血症 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
1) 映像、音声、計測信号をハードディスクに同時にデジタル記録・任意再生できる装置を用いて、脳卒中リハビリテーション(リハ)患者を対象に呼吸訓練、平地歩行、階段歩行時の姿勢をビデオカメラで記録し、同時に心電図、心拍数、酸素飽和度、両膝関節角度の測定を行なった。本システムにより、患者に対して非侵襲で、呼吸循環生理機能・姿勢計測を連続的に行え、しかも直ちに各パラメーターの変化をリハの映像と同一画面上で任意再生することが可能になった。これにより、リハによる、動作中の心拍数の減少、酸素飽和度低下の抑制、運動回復に要する時間の短縮など日常生活活動での量的・質的変化の評価が容易にビジュアル化できるようになった。このシステムにより脳卒中リハ患者の安全性・有効性に関して再評価を行い、生活場面における活動性を客観的に把握することが可能になった。 2) 脳卒中リハ患者の退院平均6年後の予後調査を行ない、予後と影響を与える因子に関して検討を行った。心房細動、左室肥大、高脂血症のある脳卒中リハ患者の予後は不良であり、再発防止や予後改善のためさらに一層の慎重な呼吸循環管理が必要であると考えられる。 3) 脳卒中リハ患者のうち自立歩行が不可能な片麻痺患者(歩行介助群)と、高次脳機能障害を有するが自立歩行可能な脳卒中患者で、身体活動量(歩数、運動量)とそれに伴う代謝指標の変化をリハ入院中の2ヶ月間で比較検討した。歩行介助群では1日の活動量は低値であったが、運動機能障害に対するリハ施行後、日常生活動作の改善とともに代謝指標に改善傾向を認め、高/境界高インスリン血症の割合も減少した。一方、特に運動療法をしない歩行自立群の活動量は2ヶ月間不変で代謝指標も不変だった。身体活動量が低値でも運動を継続すると耐糖能異常・高インスリン血症を改善し、ひいては循環器疾患の発生予防につながる可能性が示された。
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