Project/Area Number |
10J00084
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
須原 唯広 京都大学, 基礎物理学研究所, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 原子核構造 / 中性子過剰核 / 分子動力学 / 中性子渦剰核 / C同位体 |
Research Abstract |
今年度は以下の4つのテーマの研究を行なった。 1.Cアイソトープのリニアチェイン構造におけるBe-α相関の研究 前年度までの研究で^<14>Cの正パリティ状態において^<10>Be-α相関を持ったリニアチェイン構造が回転バンドを構成するという結果を得た。本研究では、この構造の起源と他のCアイソトープにおいて同様の構造が出現する可能性について調べた。結果として、パリティ射影により取り込まれる多体相関がこの非対称なリニアチェイン構造の起源になっていること分かった。また、他のCアイソトープとことなり、^<16>Cにおいては^<12>Be-α相関をもったリニアチェイン構造は現れないことが分かった。 2.^6He,^8He,^<12>Cにおける2 中性子相関の研究 ダイニュートロン相関の研究で良く用いられる3体模型と違い、反対称化分子動力学のような全ての核子を対等に扱う模型では価中性子の運動だけ取り出すということはできない。そこで、そのような模型を使った場合にダイニュートロン相関が発達しているかどうか調べる方法について提案した。 3.^9Liにおける^6He-triton状態の研究 ^9Liを^6He+tクラスター模型を用いて研究した。^9Liに現れる構造は^<10>Beのそれによく対応していたが、弱結合の性質が多少強くなっていた。それはtクラスターがαクラスターに比べて小さく、引力が弱くなって^6Heを変形させにくいことに起因していた。 4.Oアイソトープにおけるクラスター構造の研究 より広い領域におけるクラスター構造を研究するために、模型の拡張を行なった。実際の研究対象としては4体以上のクラスター構造が現れ得るOアイソトープを選んだ。幾つかの拘束条件を組み合わせることにより多様なクラスター構造を記述できることが分かった。
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Report
(2 results)
Research Products
(17 results)