難治性真菌感染症に対する新規タンパク質医薬のデザイン及び病原因子の解析
Project/Area Number |
10J00101
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied microbiology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青木 航 京都大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | Candida albicans / 抗菌ペプチド / プロテアーゼ / プロテオーム / Sap / Als / 抗真菌薬 / バイオフィルム / カンジダ症 / 免疫不全 / 基質特異性 |
Research Abstract |
1.Candida albicansを特異的に検出するデザインペプチドの設計 昨年度の研究において、C. albicansの病原性プロテアーゼであるSapをターゲットとして、C. albicansを特異的に攻撃可能なデザインペプチドの設計が完了していた。 本年度では、病原性プロテアーゼによって特異的に切断されるリンカー配列に蛍光基と消光基を結合させることで、カンジダ症診断薬のプロトタイプを作成した。この消光ペプチドを、クエン酸バッファー中でSapと混ぜ合わせたところ、20分ほどで強い蛍光が観察され、短時間でカンジダ症を診断できる可能性を示唆した。また、実際の臨床の条件を模するために、模擬唾液サリベートを用いて実験を行ったところ、その場合でも強い蛍光が短時間で見られることがわかった。 2.C. albicansのプロテオーム解析と新規病原性因子の同定 C. albicansが血中に侵入すると、致死率が非常に高い全身性カンジダ症を発症するが、その機構はよくわかっていない。そこで、未知病原性因子を網羅的に決定するために、プロテオーム解析を行った。具体的には、C. albicansをfetal bovine serum中で培養し、その条件において特異的に発現が上昇するタンパク質群をLC-MS/MSによって決定したところ、数十個の因子が見つかった。その中でも、我々がBlplと名付けたタンパク質は12倍もの発現上昇率を示したため、Saccharomyces cerevisiaeの異種発現系を用いて、その機能を調べた。その結果、Blplは各種ストレス耐性に関わる因子であり、熱耐性・抗生物質耐性・塩濃度耐性などを上昇させた。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)