中性K中間子のCP非保存稀崩壊の測定実験による新物理モデルの探索
Project/Area Number |
10J00474
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
増田 孝彦 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 素粒子物理 |
Research Abstract |
本研究の目的は、KL→π0νν崩壊を用いて、標準理論を越える新物理モデルを探索することである。 本実験においては、昨年度中旬にCsI電磁カロリメータを実験本番と同程度の真空環境下で動作させ、各種の問題点の洗い出しを行った。主だった問題点としては、真空中で高電圧を使用することによる放電、およびその放電に起因して周辺の電子回路が破壊されることがまず挙げられる。もう一つの問題点は、こちらも真空に起因するケーブル被覆等の樹脂から発生するアウトガスによる信号出力の低下である。 その結果を元に今年度の前半を問題解決のための時間にあてた。申請者は放電による電子回路破壊に対し、テストベンチを用いて問題を再現させ、必要な対策案を考案し実際に少数試験で対策案が有効であることを示した。具体的には放電保護の素子変更や、抵抗値の変更、追加などである。その後全数にその対策を施し、本年度前半と設定した期間内に全ての作業を完了させることに成功した。これらの問題点及びその解決方法を2012年度物理学会秋季大会において報告を行った。 全作業終了後の10月から11月にかけて再度CsI電磁カロリメータの真空試験を行い、放電による回路破損が起こらなくなったことを実証した。11月以降はカロリメータ以外の検出器もほぼすべて組みたて、エンジニアリングランを12月から1月にかけて実施した。本実験に使用するほぼすべての検出器の動作を確認した。ここで検出器群のキャリブレーション方法の考案や確立、必要時間数の見積もりなどを行い、検出器性能の評価を進めている。物理学会年次大会において、このエンジニアリングランの実施状況や解析状況について発表を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)