活動性が高い血管内皮前駆細胞の網膜色素変性症モデルマウスへの硝子体注の効果の検討
Project/Area Number |
10J00752
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福田 慎一 筑波大学, 医学医療系, 講師
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 血管内皮前駆細胞 / 網膜色素変性症 / Aldehyde dehydrogenase活性 / CCL2 |
Research Abstract |
網膜色素変性症は、日本において中途失明の三大原因の一つであり難病特定疾患に認定されている遺伝病であるが、現在確実な治療法が存在しない。視細胞の一つである杵体細胞が主に障害される。また同時に網膜血管の委縮も徐々に進行していく。 現在、血管内皮前駆細胞(EPC)を用いた虚血性疾患に対する細胞治療の有効性について報告されている一方で、期待したほどの効果が得られていないとの報告もなされている。即ちEPCは、均一の集団ではなく、その中に虚血改善能の低いEPCも含まれていることを示唆するものである。 Aldehyde dehydrogenase (AJDH)活性を指標とし、機能性の高いEPCの分離を試み、ALDH活性の低いEPC (Alde-Low EPC)において増殖能・虚血改善能が高いことを明らかにした。この機能性が高いAlde-Low EPCを用いて、神経変性疾患であるとともに血管委縮性疾患でもある網膜色素変性モデルマウスへ投与し、血管・神経保護作用について検討を行ったところ、Alde-Low EPC投与群では、有意に血管委縮及び神経変性に至る速さを抑制した。 さらに視細胞層におけるアポトーシスを有意に抑制した。 さらに、機能性が高い組de-LowEPCによる血管・神経保護作用はCCL2の分泌およびマクロファージの遊走が関与している可能性が示唆された。 Alde-Low EPCによる血管保護作用が、将来的にiPS細胞などから作製した視細胞前駆細胞移植時の生着率に対する影響について検討するため、事前にAlde-Low EPCおよびPBSを、1ヶ月後に視細胞前駆細胞を投与した。事前に視細胞前駆細胞を投与していた網膜では視細胞前駆細胞の生着率が向上している事が明らかとなった。
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Report
(3 results)
Research Products
(18 results)