Project/Area Number |
10J01230
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Biomedical engineering/Biological material science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
角谷 省吾 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ホウ素中性子捕捉療法 / ドラッグデリバリーシステム / 生分解性高分子 / 流動場分離法 |
Research Abstract |
昨年度までに、ホウ素化合物をコア部に有するコア部重合型ミセルの調製および体内動態評価を行ってきた。α末端にアセタール基、ω末端にメタクリロイル基を有するacetal-PEG-b-PLA-MAを用い透析法によってミセル粒子を調製した。得られたミセル粒子のコア部にVB-カルボランと重合開始剤AIBNを溶媒留去法によって内包させた非重合ミセルを同様調製した。血清存在下でのリリース試験の結果、非重合ミセルは24時間後において約50%のホウ素化合物がミセルから漏れ出したのに対して、重合ミセルは48時間後においても漏れ出しが全く観察されなかった。さらに流動場分離法を用いて血清存在下での粒径変化を追跡したところ、非重合ミセルは37℃に加温後24時間後で粒子の凝集が確認されたが、重合ミセルは粒径変化が全く起こらなかった。これらの結果からミセルコア部の重合によって、生体内環境下でのホウ素含有高分子ミセルの安定性が向上していることが確認された。また腫瘍モデルマウスを用いた体内動態評価の結果、コア部の重合によって腫瘍へのホウ素の集積量向上が確認された。本年度は血液中を安定に長期間循環するホウ素含有ナノ粒子の調製に取り組み、高濃度でホウ素を腫瘍へ送達できる新たなナノ粒子の設計を見出した。さらに今年度より日本原子力研究開発機構および京都大学原子炉実験所の研究炉において中性子照射試験が可能となり、照射試験の立ち上げ、計画において精力的に取り組んだ。実際に調製した粒子を腫瘍モデルマウスへ投与し中性子照射試験を行ったところ、従来臨床試験で用いられているホウ素薬剤と比較しても非常に高い治療効果を確認することができた。以上の点から期待通り研究が進展したと評価する。
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