新規RNA結合タンパク質PPRによるイネミトコンドリア遺伝子発現制御機構の解明
Project/Area Number |
10J02016
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Breeding science
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
戸田 拓士 東北大学, 大学院・農学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Project Period (FY) |
2010 – 2012
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | ミトコンドリア / イネ / PPRタンパク質 |
Research Abstract |
イネPPRタンパク質のうち、170個がミトコンドリアに移行して機能している可能性があると考えられる。これらのPPRタンパク質は特定のミトコンドリアRNAに結合して、プロセッシング、エディティングや翻訳制御などのミトコンドリア遺伝子の発現制御を行うと考えられている。本研究では、170個のPPRタンパク質の中で、植物の葉、あるいは花粉で特異的に発現するミトコンドリア局在PPRタンパク質について解析を行っている。その170個の中のOsPPR_07g36390についてTos17挿入系統がpale greenの葉を示すことを明らかにした。このTos17ホモの遺伝子型の個体についてノーザンプロットを用いて葉緑体の遺伝子の発現解析を行った結果、いくつかの葉緑体遺伝子の発現にbos17ホモ挿入個体で影響が見られた。また、MPR25のシロイヌナズナでのホモログであるAt3g22150について、イネMPR25との比較解析を行った。このT-DNAホモ挿入個体は通常の生育条件下では枯死することが観察された。またショ糖培地で生育させた場合は正常に生育することからこの変異体では葉緑体の機能に何らかの影響が生じていると考えられる。シロイヌナズナのミトコンドリア遺伝子nad5の配列を決定したところ、MPR25により制御されるイネnad5の1580塩基目のC-U RNAエディティングサイトに該当するシロイヌナズナnad5のエディティングサイトのエディティングは正常に行われていることが明らかとなった。このことから、MPR25のシロイヌナズナにおけるオーソログAtMPR25はnad5以外のミトコンドリア遺伝子もしくは葉緑体遺伝子の制御を行っている可能性が考えられた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(12 results)