Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
本年度の研究ではCNTコートスポンジに播種した初代培養骨芽細胞の3次元培養を行い,分化に対する影響を評価するとともに,ラット皮下および大腿骨に埋入し,その組織に対する適合性を検索した.その上で,ex vivoにおける骨形成を観察し骨芽細胞移植による骨再生への応用を検討した。また,CNTsによる表面処理を応用し,ポリ乳酸(PLLA)にCNTsをコートし,骨芽細胞様細胞を培養しその細胞培養特性を評価した.さらに,CNTsによる表面処理が未分化な骨髄間質細胞に与える影響を評価するためCNTコートしたディッシュ上で培養し,増殖と分化について検討した. 1.カーボンナノチューブコートした3次元細胞培養担体の骨再生への応用 CNTコートスポンジ上で培養したラット初代培養骨芽細胞(ROBs)は,短期間で分化することが明らかになった,また,CNTコートスポンジは,骨組織との適合性を有し,骨芽細胞移植への応用の可能性が示唆された. 2.カーボンナノチューブコートしたポリ乳酸膜上での骨芽細胞様細胞の培養 CNTコート後のPLLAは親水性が2倍以上に向上した.また,CNT表面処理により,培養初期においてPLLAへの細胞接着が向上することが明らかになった. 3.多層カーボンナノチューブの骨髄間質細胞への影響 ラット骨髄から採取した骨髄間質細胞(RBMSCs)およびROBsをCNTsをコートしたディッシュ上で培養したところ,.細胞の付着量および細胞増殖率,また各分化マーカーの発現については未処理のdishと比較して有意差は見られなかった.以上より,CNTsは,骨髄間質細胞と骨芽細胞の増殖および初期の分化には影響を与えないことが明らかになった.
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