Project/Area Number |
10J05415
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied optics/Quantum optical engineering
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
辻 真俊 静岡大学, 創造科学技術大学院, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2010 – 2011
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
|
Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
|
Keywords | 光メモリ / 多層光メモリ / 転送レート / 0次ベッセルビーム / 動的記録 / 動的再生 / 国際研究者交流 / 多光子吸収過程 / フェムト秒パルス / ファイバ / 共焦点顕微鏡 / ロール型メモリ |
Research Abstract |
我々の提案する次世代光メモリ「多層光メモリ」の実現に向けて、本年度は1、データの転送レートを向上させる手法の開発、ならびに2、多層光メモリの動的な記録、再生実験のための取り組みを行った。本研究が完成した際には、データ記録容量が1テラバイトを超え、かつデータの保存期間が10年以上を超える大容量データストレージを実現させることが可能となる。 多層光メモリの転送レートを向上させる手法として、0次ベッセルビームを用いたデータ読み出しを提案した。長い焦点深度を持つ0次ベッセルビームを多層光メモリに照射し、各記録層に記録されているデータを一度に読み出す。従来のビットバイビットの読み出し方法を比較して、10倍以上の転送レートの向上が期待できる。0次ベッセルビームの生成には円錐形状を持つアキシコンプリズムを使用した。アキシコンプリズムを使用することで、0次ベッセルビームの生成効率を90%以上まで向上させることが可能となる。アキシコンプリズムから生成された0次ベッセルビームは、焦点深度を約3ミリメートルまで延長させることに成功した。現存の光ディスクの厚みは1.2ミリメートルであり、多層メディアもこの厚さを想定して作製しているため、ビーム上のすべてのデータを一度に読み出すことができるといえる。 多層光メモリの動的記録、動的再生を、海外の研究機関と共同で行った。この取り組みは、本年度当初に報告した研究計画よりも大幅に前倒しして行われた。動的記録、動的再生を行うためのシステムを実際に構築し、その動作検証を行った。
|