BCS-BECクロスオーバーにおけるフェルミオン状態のスペクトル解析
Project/Area Number |
10J05605
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
原子・分子・量子エレクトロニクス
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渡邉 亮太 慶應義塾大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | BCS-BECクロスオーバー / フェルミ原子系超流動 / 擬ギャップ / 低次元性 / Fermi原子系超流動 |
Research Abstract |
フェルミ原子気体のBCS-BECクロスオーバーにおける超流動性と強結合効果および擬ギャップ現象の関係性を明らかにするために、当該年度は1.3次元トラップ系フェルミ原子気体と2.2次元トラップ系フェルミ原子気体の解析を行った。 1.3次元トラップ系については、気体の1粒子状態と熱力学量の解析を行った。フェルミ原子気体の超流動相における状態密度とスペクトル強度およびphotoemissionスペクトルの解析と、熱力学量の解析を行った。その結果、実験的には矛盾すると考えられていたphotoemissionスペクトルの測定結果と熱力学量の測定結果が、強結合効果に由来する擬ギャップ現象によって統一的に説明されることを、当該分野で初めて示した。さらに、本内容を論文にまとめ、出版された。 2.1の議論を裏付けるために、近年測定された、2次元的にトラップされたフェルミ原子気体の常流動相における1粒子状態とphotoemissionスペクトルの解析を行った。 2次元系においては、強結合揺らぎの影響が、3次元系と比較して強くなり、より高温から顕著な擬ギャップ現象が生じることを示した。さらに、測定されたphotoemissionスペクトルを解析することによって、強結合効果とそれによる擬ギャップ現象によって定量的に説明されることを示した。この内容に関し、フランスとイギリスで行われた2回の国際会議と、横浜国立大学で行われた日本物理学会において成果報告を行った。
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Report
(3 results)
Research Products
(26 results)