Project/Area Number |
10J06386
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
瀬海 美穂 京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2010 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 免疫 / 胸腺 |
Research Abstract |
前年度の研究結果から、胎生期のCldn-3,4hi細胞の中には胸腺髄質幹細胞を含むことが示唆された。そこで、幹細胞の特徴である自己複製能ならびに分化能をラット胸腺上皮細胞(TEC)を用いて検討した。同様の実験系をマウスTECでも試みたが、系の確立には至らなかった。この点は今後の課題である。 まず、自己複製能を検証するため、in vitroにおける無血清分化抑制条件下でのコロニーアッセイ系を確立した。胎児胸腺から単離した全TECを用いコロニーアッセイを行ったところ、全てのコロニーはCldn-3,4を発現していた。次に、コロニーを形成する細胞を特定するため、Cldn-3,4hi、Cldn-3,4lo、Cldn-3,4neg細胞分画に分けコロニーアッセイを行ったところ、Cldn-3,4hi細胞分画において継代可能なコロニーが顕著に認められたことから、Cldn-3,4hi細胞分画に自己複製能を有する細胞が含まれることが明らかとなった。さらに、このコロニーは分化誘導条件下において、コロニー形成と継代効率の顕著な低下を認めた。またコロニーのラット胸腺への移植により、コロニーがin vivoでTEC特有の三次元網目構造の形態を示し、分化マーカーを発現することがわかった。in vitro、in vivo両者の分化誘導系において、コロニーが分化能を有することが明らかとなった。また遺伝子発現解析の結果、他の上皮組織幹細胞で幹細胞性の維持に関わる遺伝子群がTECのコロニーでも発現していることがわかった。以上の結果により、胎生期のCldn-3,4hi細胞分画には自己複製能と分化能を有する胸腺髄質幹細胞を含むことが明らかとなった。これまで胸腺上皮細胞の維持機構は不明であり、幹細胞の存在も証明されていない。本研究で新たな胸腺髄質上皮幹細胞を見出したことは胸腺研究において非常に重要であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
胎生期のClaudin-3,4hi髄質前駆細胞の機能解明という当初の目的は、その細胞の正常な髄質構築能に加えて、髄質における自己寛容の確立を明らかにすることで達成できたと考える。その研究過程で示唆された、このClaudin-3,4hi細胞が胸腺髄質上皮幹細胞である可能性を、試験管内における自己複製能と生体内へ移植した際の分化能を明らかにしたことで、強く示唆することができたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
新たに見出した、Claudin-3,4hi胸腺髄質上皮幹細胞の幹細胞性に関与する分子や胸腺内での局在やそのニッチを解明する。また、試験管内における培養条件を検討することで、他の胸腺上皮幹細胞の単離を試みる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)