Project/Area Number |
10J06598
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Applied molecular and cellular biology
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
奥村 真弓 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 特別研究員DC1
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ALG-2 / カルシウム結合タンパク質 / 細胞分裂 / 相互作用 / モチーフ / CHMP / IST1 / ESCRT-III / ESCRT-I / ALIX / カルシウム / ESCRT / CHMP1 |
Research Abstract |
ESCRTタンパク質は、エンドソーム上における内部小胞形成や、細胞分裂、レトロウイルスの宿主細胞からの出芽において、中心的な役割を果たすことが明らかにされているESCRT-III関連因子であるIST1は特に細胞質分裂に関与すると考えられている。ヒトをはじめ脊椎動物のIST1は、CHMP様領域とともに、他のESCRT-IIIタンパク質がもっていないプロリンに富んだ領域(Pro-rich region,PRR)をもつが、PRRにはMetとProが繰り返すMPMPMPMP配列が存在する。ヒト遺伝子多型でMPが5回繰り返すものもあり、またVP配列をもつ生物種(トリ)も存在する。Valは一塩基置換によりMetに変換するため、M/VP繰り返し配列はIST1に何らかの基本的な機能を付与していると考えられる。HEK293T細胞にタグ付加IST1を発現させプルダウン実験を行ったところ、ALG-2がカルシウム依存的にプルダウンされた。またIST1とALG-2の相互作用には、IST1のMet-Pro繰り返し配列が重要であることが判明した。さらにESCRT-III蛋白質CHMP1を共発現させると、IST1とALG-2の相互作用が促進された。以上のことから、IST1はALG-2とカルシウム依存的に相互作用すること、さらにこの相互作用はCHMP1により安定化されることが示唆された。ALG-2をRNA干渉法によって発現レベルを抑制させた細胞は、一部、細胞分裂の異常が観察された。しかし、統計的に有意差があるデータは得られず、細胞種により異なる結果を与えると思われる。
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