可搬型小型反電子ニュートリノ検出器を用いた原子炉稼働状況モニタリングの研究
Project/Area Number |
10J07331
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒田 康浩 東京大学, 大学院・理学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ニュートリノ / 原子炉モニタリング / 安全保障 / 反電子ニュートリノ |
Research Abstract |
本研究の目的は、ブラスチックシンチレータを用いた小型反電子ニュートリノ検出器を製作し、ニュートリノ検出技術の原子力安全保障上の応用という観点から、反電子ニュートリノを用いた原子炉モニタリング手法を確立することである。製作した検出器を用いて、原子炉由来ニュートリノのフラックスとスペクトルを測定する事で、原子炉モニタリングを実現する。 平成24年度は、以下のような研究実績が得られた。 大飯発電所における測定結果の再解析 平成23年11月~平成24年1月にかけて関西電力・大飯発電所において行ったニュートリノ測定の結果について系統誤差を含めた再解析を行いその結果の誤差を再評価した。 検出器の拡張および遮蔽の建設 平成24年6月~平成25年1月にかけて検出器の拡張作業を行った。プラスチックシンチレータの本数を36本から64本に増やし、ニュートリノの想定される検出数、及び検出効率の改善を行うことが出来た。一 また、大飯発電所における測定では環境中性子バックグラウンドの変動が問題となったため、水を封入した18リットル缶を多数組み合わせる形で中性子遮蔽を作成した。、本郷キャンパスにおけるバックグラウンド測定 本郷キャンパス内の屋外に設置した20ftコンテナ中に拡張した検出器を設置し、平成25年4月~平成25年3月にかけてバックグラウンド測定を行った。これにより新検出器及び拡張されたデータ取得系の性能評価及び、水による遮蔽の効果を確認する事が出来た。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)