Project/Area Number |
10J09763
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Polymer chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
梶山 智司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2010 – 2012
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2012)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2012: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2011: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2010: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | バイオミネラリゼーション / 有機無機複合体 / 薄膜 / 結晶成長 / 無機/有機複合体 / 結晶成長制御 / 有機高分子 / 遷移金属水酸化物 |
Research Abstract |
生体内で形成されるバイオミネラルに倣い、温和な条件下で新規無機/有機複合体を作製することを目的とする。生体内と同様に有機高分子は無機イオン、無機結晶と相互作用し、その結晶成長を制御することを見出している。 同時に、有機高分子が無機結晶と複合化することで、それぞれ単独では成し得ない機能を発現することがある。この点に着目して、温和な条件下で有機高分子を用いて、無機結晶の結晶成長制御を行うと同時に複合化させて、新しい有機無機複合体材料の作製を試みた。本年度では、新しい結晶成長手法の開発とそれを用いた様々な無機結晶/有機高分子複合体薄膜の作製を行った。 これまでのアンモニア蒸気を用いてコバルト化合物の結晶成長制御を行ってきた。今年度は、アンモニア蒸気を用いてマンガン化合物の結晶成長を行った。得られた結晶は特異な形状を有しており、こうした手法が他の遷移金属化合物についても有用であることを見出した。 また、さらなる無機結晶の構造制御や他の無機化合物への応用を指向して、新しい有機高分子/無機化合物複合体の作製手法を開発した。高濃度水溶性高分子存在下でカルシウム塩と炭酸塩を混ぜると一時的に結晶化が抑制される。この溶液に有機高分子マトリクスを浸漬することで、炭酸カルシウム/有機高分子複合体薄膜を作製した。 また、このような現象は炭酸カルシウムに限らず用いる高分子や有機物を選択することで、他の無機化合物へと応用が可能であった。このように様々な結晶の構造制御および薄膜化を可能することに成功し、温和な条件下における機能性有機無機複合体の作製をその緻密な構造制御の達成に向けて、非常に意義深い結果を得た。
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