Project/Area Number |
11119207
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
根東 義則 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (90162122)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
|
Keywords | 高分子反応場 / 有機金属 / 選択性 / ポリマー担体 / メタル化反応 / 炭素-炭素結合 / 固相合成 / コンビナトリアルケミストリー |
Research Abstract |
新しい化学選択的な高分子有機金属化合物の調製法としてアート錯体を用いるハロゲン-メタル交換反応とメタルアミド類を用いる水素-メタル交換反応を検討した.今回用いたメタルとしては,亜鉛,銅,マンガン,マグネシウムなどを中心に検討したが,亜鉛,銅については良好な結果が得られた.最も基本的な高分子有機金属化合物と小分子有機金属との違いは,小分子ではいくつかの分子が集まりアグリゲートした形になっているが,高分子ではそれぞれのメタル部分は分散した状態でより単分子に近いものと考えられる.したがって同じような反応でも基本的なメタルの反応性には大きな違いがあるものと予想された.このことを基本的な考え方の原点とし,高分子有機金属化合物の種々の親電子剤との反応性の検討,立体あるいは化学選択性の検討を行なった.ポリマーとメタルとの間の距離も反応性に大きくかかわると考えられ,そのようなスペーサーの影響についても調べた.高分子有機金属化合物の新しい機能性分子としての検討に関しては,メタル化剤としての利用,キラル補助剤としての利用,酸塩基複合体としての利用,塩基としての利用など高分子の場としての反応環境の特異性を利用する合成反応,特に炭素-炭素結合形成反応への利用についての検討も行い,新たな有機合成の可能性を見いだすことができた.
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)