面不斉遷移金属錯体の不斉ピナコールカップリング、及び触媒的不斉合成への展開
Project/Area Number |
11119264
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
植村 元一 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (90047241)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | ピナコールカップリング / 面不斉 / アレーンクロム錯体 / フェロセン / 1,2-ジオール / 1,2-ジアミン / 1,2-アミノアルコール |
Research Abstract |
光学活性1、2-ジアミン、ジオール、およびアミノアルコール誘導体は不斉反応にとって重要な化合物である。アルデヒドやイミン化合物を一電子還元するは、ピナコールカップリングがおこり、それぞれ1、2-ジオール、及びジアミンが得られるのはよく知られている。しかし、この反応では通常meso-体とdl-体の混合物となり、しかもdl-体を光学活性体として合成することが不可能である。本研究では、面不斉遷移金属錯体を利用して1、2-ジアミン、ジオール誘導体を始め、隣接位に二つのヘテロ原子をもつ化合物を光学活性体として合成できる反応を開発した。 光学活性オルト置換ベンズアルデヒド及びアルドイミンクロム錯体の分子間ピナコールカップリング反応で1, 2-ジオール、ジアミンをキラル体として得るのに成功し、更に、分子内反応に延長して1, 2-トランスジオール、ジアミン、アミノアルコールを光学活性体として合成した。更に、異なる二分子間のヘテロピナコールカップリングも検討した。面不斉フェロセニルアルデヒドと電子吸引基のスルホニル基をもつイミン体をカップリングさせエリトロアミノアルコールを光学活性体として合成した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)