Project/Area Number |
11119273
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
西沢 麦夫 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (40137188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高尾 裕子 徳島文理大学, 薬学部, 助手 (00279118)
今川 洋 徳島文理大学, 薬学部, 助手 (80279116)
杉原 多公通 徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (40222054)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | β-ヒドロキシオレフィン / ケトン / ルイス酸触媒 / オキソニウムカチオン / 環化反応 / 炭素中員環合成 / 分子内反応 / エーテル化反応 |
Research Abstract |
本研究者は効率的なオレフィン環化反応剤の水銀トリフラートを開発し,様々な合成研究を展開してきた.今回この試薬が触媒として作用する新しい炭素-炭素結合形成反応に遭遇した.オレフィンとカルボニル化合物を縮合させる直接的な手法は特殊なカルボニル化合物にのみ適応できるPrins反応があるだけで,実用的な反応は存在しない.本研究者が今回見いだした反応は,β-ヒドロキシオレフィンが水銀トリフラートによる触媒反応で,オキソニウムカチオンを経由してケトンと縮合する反応で反応機構の点からも新しい反応であると考えられる.本年度はこの新しい発見の適応限界を見極め,生理活性化合物の合成に応用するための基礎を固めの研究を展開した.すなわち,溶媒としてはカチオン安定化能に冨んだニトロメタンが優れており,ルイス酸としてはSn(OTf)2が特に優れていることも明らかになった. ついで,本反応を分子内反応として展開することにより,合成が困難な炭素中員環の合成法に発展させることを計画した.その結果,容易に成形しうるヘミアセタール環を踏み台としてオキソニウムカチオンへの環化反応を実現し,炭素八員環及び九員環を高収率に合成することが出来た.炭素十員環の合成をさらに検討している.
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)