電解反応によるインターエレメント関連化合物の簡便合成
Project/Area Number |
11120259
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
野上 潤造 岡山理科大学, 工学部, 教授 (70109742)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | インターエレメント結合 / 電解カップリング / ジスタンナン / ジゲルマン / ジスチビン / ポリジフェニルチン |
Research Abstract |
14〜15族同種金属インターエレメント結合を有する化合物の効率的な電解合成法の開発を目的とする研究を行った。 種々アリールスズ(Ar_3SnX)1、フェニルゲルマニウム(Ph_3Gex)3、アリールアンチモン(Ar_2SbX)5などの有機典型金属化合物を用いる同種インターエレメント化合物の簡便な電解合成を検討した。ここでは、アルカリ(土類)金属や金属ヒドリドを用いない簡便な還元ホモカップリング法としての電解反応に焦点を絞った。その結果、ヘキサアリールジスタンナン(Ar_3SnSnAr_3)2、ヘキサフェニルジゲルマン(Ph_3GeGePh_3)4、テトラアリールジスチビン(Ar_2SbSbAr_2)6が、それぞれX=OCOR,SArである対応する原料1,3,5を用いた時、収率良く得られることが解った。電解反応で、有機金属ハライドがカップリングすることは、電気化学的分析によってすでに知らされてるが、それらは電気によって促進される一種のWurtz couplingである。そこで水銀、カドミウムなどの陽極金属は化学量論消費され、金属による還元的カップリング反応としてみなされる。しかも、Hg,Cdを用いるため合成法としては不適である。その改良法として、マグネシウム電極、銀電極を用いるカップリング反応が報告されているが、これらも一種のWurtz couplingである。これに対して、本研究は配位子X^-の陽極酸化の対反応として有機金属陽イオンR_nM^+の陰極での還元的カップリング反応言う点で従来の電解カップリング反応とは趣を異にする。しかしながら、対応するポリマー(R_mM)_n(M=metal,m=2,3)の電解合成は(ArS)_2SnPh_27の電解による(Ph_2Sn)_n8の合成以外は成功しなかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)