Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
好アルカリ性バシラス属細菌41M-1株キシラナーゼは触媒ドメインとキシラン結合ドメイン(XBD)から構成される.41M-1株キシラナーゼの触媒ドメインについて,タンパク質工学的検討を行った.Asn44を酸性アミノ酸Aspに置換したところ,反応の至適がアルカリ性(pH9.0)からが中性(pH6.0)へとシフトすることがわかった. 次に,進化分子工学によるXBDの機能変換を試みた.ファージベクターfNE2を用い,繊維状ファージの外殻タンパク質gIIIpのアミノ末端に相当する位置に41M-1株キシラナーゼ遺伝子XBD領域を連結した.この組換えファージDNAを導入した大腸菌より調製した組換えファージは不溶性キシランヘの高い結合能を有しており,XBDがファージ表面に正しくディスプレイされていることが示された.Error-prone PCRによりXBD遺伝子にランダム変異導入を行った.変異導入後のXBD遺伝子をfNE2に挿入した後,大腸菌に導入し,約20,000株の変異体を含むファージライブラリーを作製した.ファージライブラリー溶液を不溶性キシラン充てんカラムに通し,流出した画分を回収して大腸菌に再感染させた.感染後の大腸菌からファージ粒子を調製し,上の操作を繰り返すことにより,不溶性キシラン結合能が野生型XBDの1/1,000以下に低下した変異体10株を選抜した.得られた変異型XBD遺伝子の塩基配列解析により,XBD中のW317およびF284が不溶性キシランヘの結合に重要な役割を果たしていることが明らかとなった.
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