Project/Area Number |
11128236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
後藤 雅宏 九州大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10211921)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 富生子 九州大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60294899)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 金属リサイクル / 希土類元素 / ブラウン管 / 溶媒抽出 / カリックスアレーン / ゼロエミッション / 廃家電品 / 蛍光体 |
Research Abstract |
希土類金属は情報、エネルギー、環境などあらゆる領域で不可欠の機能性材料として需要が拡大している。希土類産業の先進国であるにもかかわらず資源を全て海外に依存している我が国にとって、原料の安定確保のために資源の有効利用を促進すること、並びに環境保全の立場から廃棄物を削減することは今後の重要な課題である。これらを解決する重要な要素の一つが分離に多大のエネルギーとコストを要している希土類金属の高効率分離プロセスの開発である。本研究では、省エネルギー型の抽出分離プロセスを希土生産、再生工程に応用するために1.希土類金属を高度に分離する抽出系の開発、2.新しい膜抽出法の開発、3.希土類各元素のマテリアルフローとエミッションの現状の分析を行った. その結果,新しい抽出剤として開発したカリックスアレーン誘導体は,希土類金属と他金属イオン(主に亜鉛イオン)の分離性能を大きく向上させ、しかも高い抽出能力を示すことが明らかとなった。また,工業的応用で問題視されていた,抽出試薬の環境に配慮した有機溶剤(クロル系以外の溶剤)への溶解性向上に対して,逆ミセル方という新しい抽出系を提案した.逆ミセル溶剤を使用することによって,抽出試薬の溶解性は大きく向上した.今後の希土類産業の動向を睨みながら各製品についてさらに細かい分析を行い,それぞれに適したプロセスの設計により、希土類金属の生産から回収までの一貫システムを完成させることが必要である。
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