マイクロ波による高温超伝導体のボルテックスダイナミクスの研究
Project/Area Number |
11129203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松田 祐司 東京大学, 物性研究所, 助教授 (50199816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井澤 公一 東京大学, 物性研究所, 助手 (90302637)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ボルテックス / 高温超伝導体 / ジョセフリン効果 / 渦糸液体 / 渦糸グラス / ブラッググラス |
Research Abstract |
高周波マイクロ波によりボルテックスを駆動させることによりそのダイナミクスを研究することができる。今年度は20GHzから200GHzまでのマイクロ波を連続スイープする装置を製作しゼロ磁場を有限磁場中でジョセフソンプラズマ共鳴の実験を行い高温超伝導体のジョセフソン接合についての定量的な議論を行った。まずゼロ磁場の実験により超伝導面間のジョセフソン接合を介したクーパー対と準粒子のダイナミクスを詳細に調べた。これにより超伝導面間の超流動応答は面内の超伝導応答とは全く異なることが解りさらにd波コヒーレントモデルで良く記述されることを明らかにした。さらに磁場をかけてボルテックス状態の研究を行い渦糸液体、渦糸グラス、ブラッググラス中における面間位相コヒーレンスの温度と磁場依存性を精密に測定した。これによりブラッググラス-渦糸液体の転移線上でジョセフソン接合強度は大きく変化することを発見した。さらにブラッググラス-渦糸グラス中でも同様の変化を見いだしこの境界線での転移が一次相転移であることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)