脳を標的としたバイオターゲティングとその遺伝子のクローニング
Project/Area Number |
11132270
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
澤田 誠 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助教授 (10187297)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ミクログリア / 遺伝子導入 / 脳特異的 / バイオターゲティング / 血液脳関門 |
Research Abstract |
[1]外来性ミクログリアによる脳虚血のターゲティングと神経細胞死保護作用 前年度の研究によりミクログリアはマクロファージとは異なり末梢血管に直接注入した場合にも脳に特異な親和性をもち、脳に侵潤する能力を持った細胞であること、この親和性を利用すれば末梢血流中から特定物質や遺伝子を脳に特異的に導入できることを明らかにした。そこで、今年度は脳虚血による遅延性神経細胞死を誘導したときのミクログリアの動態を調べた。一過性前脳虚血を起こした砂ネズミで遅延性神経細胞死が見られる海馬CA1領域の錐体細胞層に標識ミクログリアを集積させることができることを見いだした。さらに、活性化ミクログリアを脳内導入した場合や虚血再還流直後にミクログリアを注入した場合においては有意にCA1錐体細胞の神経細胞死が抑制されることがわかった。したがって、このシステムで調べる限りにおいてはミクログリアは海馬CA1錐体細胞の虚血後にみられる遅延性神経細胞死に対して保護的であると考えられる。 [2]組換えファージの生物活性のスクリーニング ミクログリア細胞株からmRNAを生成してcDNAを合成し、ファージディスプレイライブラリーに組み込みをおこなった。また、ランダムペプチドライブラリーも作成し脳特異的接着に関わる脳側の因子(ホーミングレセプター)の検索も同時に行えるシステムを構築した。それぞれのファージ混合液をマウス個体に尾静脈から注入して投与し、潅流後脳を摘出、脳から回収されるファージを増殖後再度尾静脈から注入し、同様の分析を3階繰り返し行って脳特異的移行性を示すファージの濃縮をおこなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)