Project/Area Number |
11133259
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
中辻 慎一 姫路工業大学, 理学部, 教授 (90124833)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 順一 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (90191311)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | スピン / 磁性 / 安定ラジカル / TEMPOラジカル / 液晶性 / ビフェニル / フォトクロミズム / アントラセン |
Research Abstract |
液晶性を有するスピン共役電子系を開発することを目的として、コア部にビフェニル、コレステロールあるいはフェニル安息香酸エステルを有する種々のニトロキシド誘導体の合成を行い、それらの磁性や液晶性等の性質について検討を加えた。多くの化合物に液晶性は観察されず、また磁気的にも弱い反強磁性的相互作用が認められるのみであったが、一種類のシアノビフェニル誘導体においてはスメクチック液晶相が観察されるとともに、弱い強磁性的相互作用が観測された。一方、長鎖アルキルあるいはアルコキシ基を有する二種類のビフェニル誘導体にほ、反強磁性的磁気秩序が存在することがわかったが、これらの内、一種類の化合物にはモノトロピックな液晶的挙動が観察され、そのX線結晶構造解析より長鎖アルキル置換ビフェニル基同志、TEMPO同志がそれぞれ層をなした二分子膜のラメラ構造に類似の構造を有していることが明らかとなった。 また、光機能性スピン共役電子系として、フォトクロミック特性を示すスピロビラン/メロシアニン系、光原子価異性を示すノルポルナジエン/クワドリシクラン系および兆二量化を示すアントラセン/アントラセンダイマーを選ぴ、それぞれの安定ラジカル置換誘導体を合成して、光機能性、磁気的性質を検討してきた。本年度はこれらの内、アントラセン/アントラセンダイマー系を中心に研究を進め、TEMPOラジカルを導入した種々のアントラセン誘導体を合成し、光による二量化反応とそれらの磁性および構造に検討を加えた。合成したアントラセン誘導体およびそれらのタイマーの磁性は、磁気的相互作用の大きさは異なるもののそれらが保存される傾向にあったが、メチルアミノTMEPO置換アントラセンダイマーでは、結晶溶媒の違いによって磁気的性質が異なることが明らかとなった。更に、X線結晶構造解析によりそれらの構造と磁性の関係について検討を加えた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)