ナノサイズ金属クラスターによる分子ドット、分子ワイヤーの超構造形成と物性研究
Project/Area Number |
11136218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
尾中 証 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50024302)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 金属クラスター / 分子ドット / 分子ワイヤー / ナノ粒子 / 超構造 / 分子性磁石 |
Research Abstract |
(1)球状の超構造分子(これを分子ドットと呼ぶ)、直鎖状の超分子構造(分子ワイヤーと呼ぶ)の構築:この目的を達成する為、<<chemical formula>>配位子を新規に開発した。これをPh_3PAuClに配位させ、単結晶を作成した。しかしこの新規Au(I)錯体は結晶状態でaurophilicityを発現せず、代わりにピリジン環と、Auに配位したPPh_3中の1個のフェニル基の間でのπ-πスタックによる超構造の形成が見られた。また<<chemical formula>>を用いた<<chemical formula>>においてはaurophilicityによる二量体形成と、ピリジン環およびPPh_3のフェニル基間でのπ-πスタックによる四量体形成が見い出された。 (2)分子性磁石の開発:上記(1)と同じく、building block戦術により超構造の分子性磁石の開発をスタートさせた。「積み木」としてM_3(O)(RCO_2)_6L_3(M=Mn,Fe)を選んだ。普通の有機溶媒に対する溶解性の問題を解消する為、C_6F_5CO_2Hを用いてこの問題を解決した。さらにO-HC_6F_4CO_2Hを用いたMn_3(O)(O-HC_6F_4CO_2)_6(Py)_3の単結晶を作成し、結晶構造を調べたところ、ベンゼン環どうしが隣接する分子間でπ-πスタックして、一次元無限鎖状構造が形成されることが判明した。目下磁気特性の測定中。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)