遷移金属アセチリドを鍵構造とする新規な多核錯体の設計と構造制御
Project/Area Number |
11136224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鬼塚 清孝 大阪大学, 産業科学研究所, 助教授 (10244633)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 史恵 大阪大学, 産業科学研究所, 教務職員 (30252711)
高橋 成年 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (70029875)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 高分子錯体 / アセチリド錯体 / 重合開始剤 |
Research Abstract |
遷移金属間を共役系有機配位子で架橋した多核錯体はdπ-pπ相互作用に基づく特異な性質が期待され、近年注目を集めている。これまでに遷移金属間をアセチレンで直線状に架橋した遷移金属ポリインポリマーを合成し、その性質について詳細に検討した結果、液晶性や非線形光学的な性質を示すことを見出している。本研究では様々なアセチレン架橋配位子を用いて次元構造を制御した集積型の遷移金属多核アセチリド錯体を設計・合成すると共にその機能についての基礎的な知見を得ることを目的とする。 昨年度の研究で、10族遷移金属錯体を中心として2次元或いは3次元状の構造をとる多核錯体を分子設計するための基礎的な指針を得ることができた。今年度は多核錯体を簡便に合成する目的でハイパーブランチ構造をとる多核アセチリド錯体の合成法の開発を行うとともに多核アセチリド錯体の多点活性重合開始剤への応用について検討した。その結果、AB_2型モノマーである白金複核錯体の自己縮合によって、有機溶媒に可溶なハイパーブランチ構造をとる高分子錯体が効率的に合成できることを見いだした。また、白金アセチリドデンドリマーの末端に、アリールイソシアニドのリビング重合開始剤となるパラジウム・白金μ-エチンジイルユニットを導入し、金属アセチリドデンドリマーをコアとする多点活性イソシアニド重合開始剤の開発をに成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)