Project/Area Number |
11136231
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
太田 仁 神戸大学, 理学部, 助教授 (70194173)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
|
Keywords | パルス強磁場 / 電子状態 / サブミリ波ESR / 圧力 |
Research Abstract |
本研究の目的は、通常のX-bandを用いた電子スピン共鳴(ESR)より高周波数の光源とパルス磁場を用いたサブミリ波ESRの特徴を生かして、様々な金属錯体の電子状態や磁気状態を明らかにする点にある。本年は以下の成果を上げた。 (1)(DI-DCNQI)_2Agに関して反強磁性共鳴の観測から5K以下の転移が反強磁性秩序によることを明らかにした。また、スピンラダー系Cu_2(1,4-diazacycloheptane)_2Cl_4の新たな磁気相転移をサブミリ波ESRで発見した。 (2)Pd(dmit)_2系はHOMOとLUMOからなる2-バンドモット系と考えられているが、対カチオンによりその物性が大きく変化する興味深い系である。X-bandESRでは、35K以下で信号が消失するMe_4As[Pd(dmit)_2]_2単結晶のサブミリ波ESRの測定を推進している。その周波数依存症から、この系が反強磁性状態にあることを明らかにしようとしている。 (3)Pd(dmit)_2系のHOMOとLUMOは圧力に敏感で、加圧によってその物性が大きく変化するものと予想される。そこで、圧力下のサブミリ波ESR測定をおこなうため、コンパクトな窓つき圧力セルを設計し、製作した。加圧テストで3kbarをえたが、材料を変えることによりより高い圧力をめざし、ESR測定を推進しようとしている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)