配位子の反応活性部位を利用した集積型金属錯体の合成
Project/Area Number |
11136235
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
半田 真 島根大学, 総合理工学部, 助教授 (70208700)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | フタロシアニン / シッフ塩基錯体 / 融合錯体 / シアノ基 / 架橋配位子 / 多核錯体 / 高次元ポリマー |
Research Abstract |
フタロシアニンとシッフ塩基化合物の二つの骨格を同一化合物に取り込み融合した新規化合物の合成及びフタロシアニン化合物自体の多様化を目指して研究を行った。 1.フタロシアニン-シッフ塩基融合錯体 フタロシアニンは共役系の中で隣接する二個のシアノ基による環化反応の結果生じる。そこで、まずシッフ塩基配位子部分の共役系に二個あるいは四個シアノ基を有する銅(II)単核及び二核錯体を合成し、これをフタロシアニン錯体の合成と同様の条件で亜鉛(II)塩と反応させることにより、目的の銅(II)-亜鉛(II)のヘテロ二核あるいは四核錯体の合成を試みた。現在、得られた錯体の道程を行っている。また、フタロシアニン環にアミノ基を一個導入し、これにアルデヒドを反応させシッフ塩基部分を融合させることができた。現在銅(II)四核錯体については合成同定でき、磁気的あるいは電気化学的性質の検討を行っている。 2.多核フタロシアニン金属錯体の合成 二つのフタロシアニン環がベンゼン環で繋がれた二核フタロシアニン錯体([MP_c(t-Bu)_3]_2)の合成を、亜鉛(II)、銅(II)、ニッケル(II)、コバルト(II)、マンガン(II)及びオキソバナジウム(IV)金属イオンに対して行った。電子スペクトル、磁化率、ESRスペクトル及び電気化学の結果はフタロシアニン環間あるいは金属イオン間の相互作用の存在を示した。現在、得られた二核錯体を架橋配位子で連結することより新たなタイプの高次元ポリマー錯体の合成を目指している。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)