Project/Area Number |
11137301
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
笹野 公伸 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50187142)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 信広 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00189705)
鈴木 貴 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (10261629)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1999: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Keywords | 子宮内膜癌 / 乳癌 / エストロゲン / アロマターゼ / 17β水酸化ステロイド脱水素酵素 / 性ステロイド / 腫瘍 |
Research Abstract |
本研究の申請者である笹野は1999年6月12日から15日にかけてカリフォルニア州サンジエゴ市で開催された米国内分泌学会において米国シカゴ大学のSerdar E.Bulun博士、テキサス大学のStefan Andersson博士らと会談した。そしてこの時に日米共同の子宮内膜癌ならびに乳癌のエストロゲンの産生動態を中心とする腫瘍局所における性ステロイド代謝の研究をすすめる事に対して討論を深めた。日米の各々の研究室で今まで行った研究データーを相互に交換して討論したところ、日本人の子宮内膜癌では血中のアンドロゲンをエストロゲンに転換するアロマターゼの過剰発現を呈する症例では遺伝子発現のプロモーターとして線維芽細胞型が用いられる事が多いが、米国白人の子宮内膜癌では性腺型がプロモーターとして用いられる事が判明した。一方乳癌においてのアロマターゼの発現動態は子宮内膜癌と比較するとそれほど大きな差異が認められない事が分かった。アロマターゼによりアンドロゲンから作られたestroneとより生物学的活性の高いエストロゲンであるestradiolとの相互変換を行っている1型、2型の17β水酸化ステロイド脱水素酵素(17β-HSD1,2)の発現動態は日米間の乳癌ならびに子宮内膜癌とでそれほど差異はないという事も考えられた。このように日米相互の研究者によるこのような率直なデーターの開示も含めた意見交換は極めて有意義なものであった。
|