WNT受容体遺伝子群及びGBP/FRAT遺伝子群の遺伝子異常の解析
Project/Area Number |
11138101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Cancer Center Research Institute and Research Center for Innovative Oncology, National Cancer Center Hospital East |
Principal Investigator |
加藤 勝 国立がんセンター, 分子腫瘍学部, 室長 (50233820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 百樹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60156635)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 消化器がん / 増殖因子受容体 / 網羅的発現解析 |
Research Abstract |
平成11年度研究成果:(1)ヒトWNT受容体FZD3、FZD4、FZD5、FZD8及びFZD10を分離同定し、染色体上の位置を決定した。各々のがん細胞が複数のFZDを発現している事を明らかにした。(2)FZD5及びFZD7遺伝子の発現調節領域を分離し、発現調節機構を解析した。(3)WNT信号伝達系を活性化するFRAT2を分離同定し発現解析を行った。(4)リン酸化β-cateninを認識するユビキチン・リガーゼ複合体を構成するアダプター分子であるβTRCP2を分離同定し、Alternative splicingにより3種類のアイソフォームが存在する事を明らかにした。胃がん細胞株における_βTRCP2遺伝子変異を発見した。(5)ヒトTCF-3を分離固定した。4種類のTCFの発現分布を解析し、胃がん及び膵がんにおいて主に発現しているTCFを同定した。消化器がん由来の細胞を用いてWNT信号伝達系の活性化により発現が誘導される複数の転写標的遺伝子を新たに同定した。 今後の展望:現在、10種類のFZD、4種類のTCF、更に6種類のWNT標的遺伝子をブロットしたWNT信号伝達系のMacrofilterを作成している。このWNT信号伝達系のMacrofilterを用いて、胃がん、乳がん、肺がん及び子宮体がんにおけるWNT受容体、TCF転写因子、及びWNT信号伝達系転写標的遺伝子の発現パターンを解析して、予後因子として応用可能な遺伝子産物の探索を行う予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)