高等真核生物におけるフレームシフトミューテーター遺伝子の同定
Project/Area Number |
11138230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大森 治夫 京都大学, ウイルス研究所, 助教授 (10127061)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Keywords | 発ガン / 突然変異 / DNA損傷 / DNA修復 / 遺伝病 / 塩基配列 / c-DNA / DNAポリメラーゼ |
Research Abstract |
(1)ヒト及びマウスのcDNAライブラリーからDinBと相同性を持つ蛋白をコードする可能性の高いESTの配列を見い出し、その配列を基にして、PCRプライマーを合成し5'-及び3'-RACE法によって全長の長さを持つものを分離した。ヒト及びマウスのDinBホモログはそれぞれ870個、852個のアミノ酸をコードすることが明らかになった。 (2)Northern blotting及びRT-PCRを用いてこれらの遺伝子がどの臓器によって発現されているかを調べたところ、ヒト及びマウスの両方ともに精巣において最も強く発現されていた。 (3)マウスのcDNAをCMVプロモーターの下流につないだ後にマウス培養細胞(m5S)にトランスフェクトして過剰発現させ、hprt遺伝子内に生じた突然変異によって起こる6-thioguanine耐性変異の発生頻度を調べたところ、再現性良く約10倍程度の上昇が認められた。 (4)RT-PCRによって変異の生じたhprt-mRNAを増幅してそれらの塩基配列を決定した。解析した18個の変異はいずれも異なる位置に変異が生じたものであることが明らかになった。そのうちの15個の変異は点突然変異であり、5個はフレーシフト変異そして残りの10個は一塩基置換変異であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)