DNA修復におけるXPAの機能と紫外線誘発皮膚発癌に伴う遺伝子変化の解析
Project/Area Number |
11138233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西條 将文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90221986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 聖二 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (10304065)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ヌクレオチド除去修復 / 色素性乾皮症 / XPA / RPA / 皮膚癌 / RLGS / dermo-1 |
Research Abstract |
(1)XPA中央部のDNA/RPA70結合領域内の保存された荷電アミノ酸をアラニンに置換したXPAを23種類作製し、無細胞修復系で活性を調べたところ、8種類で修復活性が低下していた。このうち、3つで損傷DNAならびにRPA70との結合の低下が、4つでRPA70との結合の低下がみられた。これらの変異部位は、立体構造上近接した位置に存在していた。残りの1つの変異では、損傷DNA、RPA70との結合は正常であった。変異蛋白質のなかに、RPA70との結合が正常でDNAとの結合が低下しているものはなかった。また、修復活性が正常なもののなかに、損傷DNAあるいはRPA70との結合が低下しているものはなかった。 (2)XPA遺伝子欠損マウスでの紫外線誘発皮膚発癌過程における遺伝子変化を網羅的に調べるため、XPAマウスの正常皮膚組織、皮膚癌細胞株、皮膚癌組織のDNAについて、RLGS(Restriction Landmark Genomic Scanning)法により約千個のスポットをスクリーニングした。複数の癌で共通に変化しているスポット(減衰12例、増幅7例)のクローニングを行い、6例の既知遺伝子、2例のESTデータベース上の遺伝子が単離された。そのうちの1つであるDermo-1遺伝子は、正常皮膚上皮細胞では発現していないが5種類のXPAマウス由来の皮膚癌細胞株で発現していた。また、Atlas Mouse cDNA Expression Arraysにより、正常細胞に比べ癌細胞で明らかに発現量が減少しているものとしてCyclinD2,HSP-86,mHR21,Sox17,myogenic factor5,BMP-1を確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)