増殖因子により活性化されるカルシウム透過性チャネルの研究
Project/Area Number |
11139211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
小島 至 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (60143492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
最上 秀夫 群馬大学, 生体調節研究所, 助手 (90311604)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 増殖因子 / カルシウム / カルシウム透過性チャネル / 細胞増殖 |
Research Abstract |
細胞増殖にはカルシウムイオンが必須であり、実際増殖因子とくにG_1→S期のプログレッションを促進する因子は細胞膜のカルシウム透過性チャネルを活性化してカルシウム流入を増加させる。これは細胞増殖に必須であり、このチャネルの作用が抑制されると増殖は停止する。このように増殖因子により活性化されるカルシウム透過性チャネルは細胞増殖調節に必須なチャネルでありながらこれまでその分子実体はまったく不明であった。我々は最近、インスリン様増殖因子により活性化されるカルシウム透過性チャネルの遺伝子をクローニングし、この増殖因子により活性化されるカルシウム透過性チャネルの分子実体を初めて明らかにすることが出来た。我々がクローニングしたGRCチャネルはTPRチャネルファミリーに属するカルシウム透過性チャネルであり、基本的には非選択性の陽イオンチャネルであるが、細胞が胃液に生理的な濃度のカルシウムが存在すると2価の陽イオンのみを透過させるチャネルとして機能する。GRCの最大の特徴はこのチャネルが細胞内トラフィッキングにより調節されていることである。すなわちIGFが作用するとチャネルが細胞膜上に移動し、機能するようになる点である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)
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[Publications] Kanzaki, M., Zhang, Y, Q., Mashima, H., Li, L., Shibata, H. & Kojima, I..: "Translocation of a calcium-permeable cation channel induced by insulin-like growth factor-I"Nature Cell Biol. 1. 165-170 (1999)