チロシンホスファターゼSHP-2の生理機能に関する研究
Project/Area Number |
11139238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
的崎 尚 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80252782)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | チロシンホスファターゼ / SHP-2 / Pho / 細胞運動 / 細胞接着 / 増殖因子 / チロシンリン酸化 / SH2ドメイン |
Research Abstract |
私共は、SH2ドメインを有しているPTPase、SHP-2を発見し、SHP-2が、様々な増殖因子によるRasの活性化に重要な役割を果たしていることを見い出した。さらに、最近、私共は、SHP-2の脱チロシンリン酸化基質蛋白質、SHPS-1の遺伝子クローニングに成功した。SHPS-1は、免疫グロブリンスーパーファミリーに属する受容体型蛋白質である。また、SHPS-1は、インスリン等の増殖因子刺激のみならず、インテグリンを介した細胞接着やリゾホスファチジン酸刺激依存性にチロシンリン酸化を受ける。一方、SHPS-1が細胞接着によってもチロシンリン酸化を受けることから、最近、SHP-2が細胞の接着や運動にも関与している可能性も出てきた。そこで、本研究計画においては、さらにSHP-2の生理機能の解析を、細胞接着と細胞運動を中心に行い、以下の結果を得た。 (1)SHP-2は、上皮系細胞であるMDCK細胞において低分子量G蛋白質Rhoの活性制御に関与し、増殖因子による細胞運動を制御することを明らかにした。また、この作用にはGDP/GTP交換促進蛋白質であるVav2が関わることを示した。 (2)SHP-2は、培養繊維芽細胞においても、増殖因子による細胞運動を制御し、複数の蛋白質のチロシンリン酸化を制御している可能性を示した。 (3)SHP-2は、増殖因子によるJunキナーゼの活性化にも関与している可能性を示した。 このように、私共は、本年度の研究予定をほぼ達成することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)