転写因子の欠損に直接起因する発がんにおける基本転写因子TFIIEとTFIIHの役割
Project/Area Number |
11139242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大熊 芳明 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助教授 (70192515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花岡 文雄 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (50012670)
前川 隆文 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (90273721)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥4,700,000 (Direct Cost: ¥4,700,000)
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Keywords | 転写 / TFIIH / PolII / CTD / リン酸化 / 色素性乾皮症 / DNA傷害 / TFIIE |
Research Abstract |
1.TFIIHのキナーゼ活性の基質特異性と転写におけるPolIIの特異的リン酸化の解析 PolII最大サブユニットのC末の7アミノ酸の繰り返し構造(CTD)のセリン残基リン酸化は転写の伸長過程に大きく関わり、その異常で発がんに至る疾患が複数見出されている。このCTDリン酸化を転写開始の際に行うTFIIHの基質特異性とPolIIの転写との関連を追及した。ヒトTFIIHを用いてCTDリン酸化部位を決定したところ、CTD配列の2番目と5番目のセリン残基をリン酸化した。特に5番目のセリンのリン酸化は転写開始複合体の中でTFIIEにより特異的に誘導され、転写伸長への移行との関連性が考えられる。 2.TFIIHの欠損に起因する発がん患者細胞からの欠損TFIIHの活性の解析 TFIIHは、紫外線等によるDNA傷害の修復にも関与し、2個のサブユニットXPBとXPDの一方の変異で発がんを伴う色素性乾皮症が発症する。我々は、TFIIHのXPBかXPDに変異を有する患者の欠損TFIIHと正常なTFIIHの機能を比較した。すると、XPB変異TFIIHは転写活性に大きな低下が見られるが、PolIIリン酸化活性の低下は小さいこと、一方XPD変異TFIIHには、転写活性の低下とPolIIリン酸化活性の低下の両方が見られた。 3.TFIIHのDNA修復反応における他の修復因子との協調的制御機能の解析 我々は、これまでTFIIHが遺伝子DNA上の紫外線、薬剤等による傷害部位にDNA修復因子が集まり修復する際に、形成される複合体内で損傷を認識するXPCと損傷DNA部位の3'側を切断するXPGの2者に結合することを見出している。今回、これら因子がTFIIHと相互作用し、その際紫外線、薬剤により損傷を生じたDNAとの相互作用の効率は、損傷の無いものより高いことを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)