Rasシグナルを抑制しアポトーシスを誘導する新しい分泌性因子
Project/Area Number |
11139243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡野 栄之 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (60160694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤本 和延 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (90282350)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | Argos / EGF受容体 / ショウジョウバエ / Ras / アポトーシス / 分化 / 複眼 / Ral |
Research Abstract |
ショウジョウバエEGF受容体を介するシグナル伝達経路について解析を行い以下の成果を得た。 (1)EGFモチーフを有する分泌性蛋白質Argosを複眼特異的に過剰発現するトランスジェニック系統GMR-argosのgenetic modifierとして分離した変異の染色体上における位置を決定し、近傍に位置する既知の遺伝子の変異体との相補性試験を行った。分離した変異体の一部は既知のEGF受容体シグナルに関与する遺伝子の変異であり、残りは新規な遺伝子の変異と考えられた。 (2)バキュロウイルス発現系を用いて得たArgos、Spitz(ショウジョウバエのTGFα相同分子)及びEGF受容体の蛋白質を用いて、これらの結合活性を調べた。BIAcoreおよび免疫沈降法により、ArgosとSpitzがいずれもEGF受容体の細胞外ドメインに結合することが明らかになった。また、ウエスタンブロッティング法によりArgosはEGF受容体の二量体形成を直接阻害することが明らかになった。 (3)Drosophila Ralのドミナントネガティブ及び恒常的活性型変異体のショウジョウバエ個体での強制発現実験により、Ralが発生過程における細胞形態の変化の制御に関与する可能性が示唆された。遺伝学的交配実験及び培養細胞への強制発現とリン酸化JNKの特異抗体を用いたウエスタンプロッティングによって、RalにはJNK経路を負に制御する活性があることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)