肝臓幹様細胞の分化能を利用した肝癌のex vivo遺伝子治療
Project/Area Number |
11140210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
寺田 邦彦 秋田大学, 医学部, 助教授 (60197796)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | 肝癌 / 肝臓幹様細胞 / ex vivo遺伝子治療 / 細胞移植 / 肝再生 |
Research Abstract |
[目的]当教室では、LECラットの肝臓から卵形細胞(oval cell)を分離することに成功し、この未分化な卵形細胞を正常肝臓に移植すると、肝細胞に分化することを見出した。そこで本研究では、肝臓幹様細胞(stem-like cell)の1つと考えられるこの卵形細胞に特定の遺伝子を導入した後、ex vivoに肝癌の肝臓に細胞移植し、遺伝子導入した卵形細胞が正常な肝細胞に分化することにより、肝癌で失われた肝臓機能の再生を図ることを目的とした。肝臓幹様細胞の分化能を利用した肝臓指向性遺伝子デリバリーシステムの開発を目指した。[研究成果]LECラットの肝臓から卵形細胞(oval cell)を分離するのと同様に、健常ラットからパーコール密度勾配遠心法を用いて肝臓幹様細胞と思われる未分化な細胞の分離・培養に成功した。この細胞は、α-フェトプロテインが陽性で、成熟肝細胞のマーカーであるアルブミン、トランスフェリン、α1-アンチトリプシンは陰性であった。また、この細胞にGFP遺伝子を導入することによって、GFPを安定的に発現している細胞株を得ることができた。GFP標識された細胞(5×10^6個)を50%肝切除後のラット肝臓あるいは脾臓に直接移植することによって、in vivoにおけるこの細胞の増殖能あるいは分化能を検討し、肝機能の再生を図ったが、細胞の生着が認められず期待された結果を得ることができなかった。移植した幹様細胞が生着しなかった理由として、細胞を調製する際にトリプシンを用いて完全に分散させたものを注入したために肝臓内に生着することができなかったことが考えられた。そこで現在、この幹様細胞を、ゲル状あるいはシート状にしたI型コラーゲンとともに培養することによって移植に適した形態に加工し、肝臓内に生着し易くすることを試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)