分化・アポトーシス誘導機構の解析に基づく分子標的癌治療薬の開発研究
Project/Area Number |
11140272
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
中谷 一泰 昭和大学, 薬学部, 教授 (40053855)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友安 茂 昭和大学, 医学部, 助教授 (20119233)
橋本 幸子 昭和大学, 薬学部, 助手 (90266164)
|
Project Period (FY) |
1999
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 1999: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
|
Keywords | フラボノイド / アポトーシス / 抗癌剤 / 分化誘導 / 分子標的 |
Research Abstract |
我々は癌細胞に対する分化・アポトーシス誘導剤としてブファリン、ゲラニルゲラニオール、ビタミンK2、β-ヒドロキシイソバレリルシコニン、Boswellic acid を開発してきた。これらの薬物のアポトーシス誘導機構の研究から、JNK(c-Jun n-terminal kinase) とCaspase 3 の活性化をアポトーシス誘導能の指標として、抗腫瘍活性があると民間に伝承されている生薬、および植物20種類をヘキサン、エチル酢酸、メタノールで抽出し、各抽出液を白血病HL-60細胞に加え、アポトーシス誘導活性体をスクリーニングした。その結果、山豆根のヘキサン抽出液中にアポトーシス誘導活性を検出し、活性体をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。活性体の化学構造をNMR、質量分析、元素分析からフラボン誘導体と決定した。このフラボン誘導体を用い、種々の癌細胞株に対する誘導増殖抑制活性を測定した結果、白血病細胞のみならず種々の固形癌細胞に対しても20uM以下の低濃度で癌細胞の増殖を抑制した。また各のヘキスト染色法により調べたアポトーシス誘導能は、他のフラボノイド化合物であるダイゼイン、ゲニスタイン、ケルセチンよりも顕著に強かった。以上の結果は、本フラボン誘導体が分子標的治療薬の候補としてさらに研究する価値が高いことを示している。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)