Project/Area Number |
11140285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Organization for Medical Research |
Principal Investigator |
反町 典子 財団法人 東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 研究員 (30217468)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | NK細胞 / NKレセプター / CD94 / モノクローナル抗体 / 抑制性レセプター / Ly-49 / 遺伝子クローニング |
Research Abstract |
NK細胞は抗原の感作なしに腫瘍細胞やウイルス感染細胞を殺傷することのできるリンパ球集団で、免疫監視機能に重要な役割を果たしていると考えられている。本研究では、NK細胞の標的認識に関与する新規レセプター群の同定を目的として研究を行った。(1)NK細胞分化の初期に選択的に発現する新規Ly-49の遺伝子クローニングとその性状解析:胎児肝臓内NK細胞におけるNKレセプターの発現を解析する過程で、胎児肝細胞内NK細胞にLy-49様分子が発現することを見いだした。この分子の性状およびNK細胞における機能を明らかにするために、胎児肝NK細胞に発現するLy-49分子群の遺伝子クローニングを試みた。その結果、Ly-49ファミリーに属する新規メンバーを同定し、Ly-49Qと命名した。Ly-49Qは細胞内領域にITIMモチーフを有することから、抑制性レセプターとして機能することが示唆された。半定量的PCR解析の結果、Ly-49QのmRNAは出生までに次第に減少し、成熟NK細胞においてはその発現量は極めて少なくなる。これは、生後に発現が始まる既知のLy-49分子とは異なるユニークな動態である。このことから、Ly-49Qは胎児肝臓内でのNK細胞の分化あるいは妊娠期間中の母子相互作用に何らかの役割を果たしている可能性が考えられる。現在その機能解析のために、特異的モノクローナル抗体の作成、認識分子の同定を進めている。(2)マウスCD94の発現と機能解析:NKおよびNKT細胞に特異的に反応し、NK細胞の細胞障害活性を修飾する抗体Yuri3の性状解析を行い、認識分子を同定した。その結果、Yuri3抗体はマウスCD94を認識することが明らかになった。CD94は、NK、NKT細胞および一部のCD8陽性T細胞に発現し、成熟NK細胞はCD94強陽性細胞とCD94弱陽性細胞の2集団に分類された。MHCクラスI欠損マウスにおいてはCD94強陽性細胞分画が増加することから、CD94がMHCクラスI分子によって発現調節を受ける可能性が示唆された。遺伝子導入によって作成したトランスフェクタントを用いた解析から、マウスCD94は単独およびNKG2との複合体としても細胞表面に発現し、Yuri3抗体はその両者を認識しうることが明らかとなった。Yuri3抗体存在下では、syngeneicおよびallogeneic由来の標的細胞いずれに対してもNK細胞の細胞障害活性を増強した。このことから、複合体を形成するNKG2の種類によって、CD94は活性化シグナルと抑制性シグナルのいずれもが伝達される可能性は示唆され、現在シグナル伝達経路の解析も進めている。
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