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昆虫培養細胞の初期化による形態形成能の回復に関する研究

Research Project

Project/Area Number 11142210
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

三橋 淳  東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (90209809)

Project Period (FY) 1999
Project Status Completed (Fiscal Year 1999)
Budget Amount *help
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Keywords昆虫細胞培養 / 初期胚 / 初代培養 / 細胞増殖 / 細胞分化
Research Abstract

昆虫の培養細胞にも初期化現象が見られるかどうかを明らかにするため、まず昆虫の培養細胞で全能性をもつものが作れるかどうか、カイコガ発生初期数段階の卵を用いて培養を試みた。まず卵を70%エタノールで減菌し、取り出した卵内容物をMGM-464培地に牛胎児血清を20%加えたもので培養した。
産卵後8時間以前の卵の内容物を培養した場合は、細胞は得られなかった。この時期は未だenergidの状態で、細胞はできていないためと思われた。
15時間卵では、わずかに胚盤葉と思われる半透明の細胞シートが見られたが、これを培養すると短時間の内に細胞遊出が起こった。遊出した細胞は卵黄細胞と胚細胞で、胚細胞の一部は分裂して増殖した。培養の初期には球状の細胞が主体をなしていたが、日数を経るにつれ数種の形の異なった細胞が見られるようになった。まず一部に赤色色素をもつ漿膜細胞が分化してきた。また1ヶ月を経過する頃には、神経細胞と思われる樹脂状突起をもつ細胞も見られ、簡単なニューロンのネットワークを形成した。
20時間以後の卵からの培養でも細胞の遊出と分化は同様に起こった。
40時間の胚細胞の培養では、遊出しmonolayerを形成していた一群の細胞が、培養40日頃からcontractionを始めた。
以上の結果から、初期胚の培養では胚盤葉が形成されれば、培養可熊であり、連続継代性細胞系を作出できる可能性があることが分かった。しかし、このような初期胚の培養に於いても、培養中に分化が起こるので、全能性のある細胞系を得るには、増殖した細胞をクローニングして、未受精卵等に移植して発生が起こるか否かを調べる必要があると考えられた。

Report

(1 results)
  • 1999 Annual Research Report

URL: 

Published: 1999-04-01   Modified: 2021-12-10  

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