精子プロテアソームによる基質タンパク質の分解機構と運動調節機構
Project/Area Number |
11144201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
稲葉 一男 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80221779)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | プロテアソーム / ダイニン / 精子 / タンパク質リン酸化 / ユビキチン / ユビキチン様タンパク質 / 微小管 / cAMP依存性プロテインキナーゼ |
Research Abstract |
精子運動調節におけるプロテアソームの機能を解明するために、サケ科魚類を材料に用いて研究し、以下の知見を得た。 (1)プロテアソームが分解する基質タンパク質を同定するために、抗ユビキチン抗体を用いて精子鞭毛に存在するユビキチン化タンパク質を調べた。その結果、成熟精子鞭毛にはユビキチン化タンパク質は存在しないことがわかった。精子形成過程にある精巣のタンパク質を用いて調べたところ、精子形成細胞にはユビキチンタンパク質が明らかに存在することから、精子が完成する過程でユビキチンタンパク質の分解が起こることが示唆された。この過程でもプロテアソームが関与すると考えられる。 (2)ユビキチンと同様にプロテアソームと相互作用するタンパク質として、ユビキチン様タンパク質(Ubl)が知られている。そこで精子運動調節におけるプロテアソーム/Ublの機能を探る目的で、ニジマス精巣のsmall-ubiquitin-like protein(SUMO-1)cDNAのクローニングを行った。組換えタンパク質に対する抗体を用いることにより、精子鞭毛のSUMO-1化タンパク質をいくつか同定することに成功した。また、そのうちのいくつかは軸糸に強く結合していることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)