精子セリンプロテアーゼによる選択的蛋白分解と精子生理機能調節に関する研究
Project/Area Number |
11144202
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
馬場 忠 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (40165056)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | マウス / 受精 / 精子 / アクロシン / 透明帯 / プロテアーゼ / 生理機能 / アクロソーム |
Research Abstract |
精子と卵の相互作用で機能する精子セリンプロテアーゼの検索を行い,以下の研究成果が得られた。 1)マウス精子にはアクロシンのほかに,42と41キロダルトンプロテアーゼが存在する。それらは等電点などの違いにより,アクロシンと明確に区別することができた。また,ラットやハムスター精子ではそれらのプロテアーゼに相当するものが見いだせないため,それらがマウス特異的に存在している可能性がある。 2)42と41キロダルトンプロテアーゼはアクロソームマトリックスと膜に局在しており,トリプシン様のプロテアーゼによって活性化されることが明らかになった。アクロソーム反応直後に,アクロシンなどによって膜から活性化・放出されていることも考えられる。 3)これらのプロテアーゼはADAM2や3と同様に細胞膜マイクロドメインに濃縮されており,精子の卵透明帯への接着・結合と脱着,あるいは精子と卵の融合で機能していることが示唆される。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)