Project/Area Number |
11144210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
菊池 淑子 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (00138124)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1999: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 出芽酵母 / ユビキチンライゲース / ストレス応答 / SUMO-1化 / セプチン |
Research Abstract |
出芽酵母Rsp5は増殖に必須な、また、Tom1は高温増殖に必須なユビキチンライゲースである。Rsp5と複合体を形成しているBul1とそのホモログであるBul2を欠損すると、1MNaCl,37℃,グリセロール培地など、所謂、ストレス条件下での増殖が不能となる。また、bul1 bul2 2重破壊株の温度感受性を抑圧するマルチコピーサプレッサーとしてSTRE-を介する遺伝子発現に関与する転写因子をコードするMSN2が同定された。そこで、ストレス応答遺伝子発現について調べたところ、rsp5やbul1/bul2株では、高温シフト後のHSEを介する遺伝子発現の誘導に欠損が見られた。また、高温シフト後のSTRE-を介する遺伝子発現にRsp5やTom1ユビキチンライゲースが関与することが分かった。さらに、rsp5温度感受性のマルチコピーサプレッサーであるWHI2の欠失株では、高温ばかりでなく、塩ストレスなどによる様々なストレスに呼応する遺伝子発現の誘導に欠損があった。Msn2は非ストレス下では、細胞質に存在するが、ストレス後、核へと移行することが知られている。rsp5やwhi2変異株では、この核移行には異常がなかった。これらの株では、野生型に比べ、Msn2転写因子がリン酸化され、不活化していることが示唆された。
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