Project/Area Number |
11144230
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
畠山 鎮次 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (70294973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 啓子 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (60294972)
北川 雅敏 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (50294971)
中山 敬一 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80291508)
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Project Period (FY) |
1999 – 2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | ユビキチン化 / 蛋白分解 / IκBα / β-catenin / F-box蛋白 / Skp1 / Cul-1 / FWD1 / β-TrCP |
Research Abstract |
細胞内に存在する分子の分解制御は、多方面にわたる医学生物学領域の蛋白分子の機能に重要な働きを果たしている。今まで、いくつかの蛋白分解機構が報告されているが、特に、酵母におけるユビキチン依存性プロテアソーム介在性蛋白分解に関する研究により、Skp1、Cul-1、F-box蛋白複合体(SCF複合体)と言われるユビキチン化を実行する酵素複合体は、細胞周期をはじめ、さまざまな細胞機能に関与する分子の発現調節(分解調節)を行っていることが明らかになった。この構成成分のなかで、F-box蛋白が基質分子をユビキチン化させるための基質特異性を担っていることが推定されている。我々は、酵母におけるアナロジーを利用して、マウスにおけるSkp1、Cul-1及び複数のF-box蛋白を同定した。 特に、我々がFWD1/β-TrCP(1つのF boxと7つのWD40リピートを有する)として同定したF-box蛋白は、免疫学上重要であるNF-κBの抑制分子であるIκBαと、細胞接着もしくは癌の分野で注目されるβ-cateninのユビキチン化、及び分解に関与していることが判明した。IκBαとβ-cateninの発現量にかかわるアミノ酸配列に存在するセリン/スレオニンをリン酸化する上流のシグナル及びキナーゼは異なるが、そのモチーフ自体は非常に似ており、リン酸化が起こった場合、FWD1/β-TrCPは、IκBαとβ-cateninのどちらにも結合し、ユビキチン化を遂行する。つまり、SCF^<FWD1/β-TrCP>は、IκBαとβ-cateninに分解されるべきシグナルが入った場合に、それらの分子の分解を実行する中心的なシステムであることがわかった。この結果は、酵母以外の真核細胞におけるSCF複合体によるユビキチン化介在性分解の初めての報告となる。
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