Project/Area Number |
11146222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
池田 正五 岡山理科大学, 理学部, 助教授 (10176092)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 塩基除去修復 / エンドヌクレアーゼ / 酸化ストレス / 転写プロモータ / Ets |
Research Abstract |
本研究は、塩基除去修復機構の諸段階で酸化的DNA損傷ピリミジン塩基に特異的に作用する大腸菌エンドヌクレアーゼIIIの哺乳類ホモローグ(hNTHL1やmNhtl1)の酵素機能や生理機能等を究明することを目的として行い、次のような結果を得た。 1.大腸菌でmNthl1のcDNAをGST融合タンパク質として発現させ、精製し、抗体を作成した。これにより、同抗体をプローブとして、マウス各種臓器における酵素の分布や、細胞オルガネラにおける局在を調べる事が可能になった。 2.hNTH1の核移行に必要なシグナルをEGFPをレポーターとして解析し、N末端28〜36番のアミノ酸配列と46〜52番のアミノ酸配列が必要であることを見い出した。 3.酸化的ストレスに対するhNTH1の発現誘導の有無を、タンパク質レベルで調べた。過酸化処理では、塩基除去修復の主要酵素であるAPEXにおいては誘導が見られたものの、hNTH1では有意な発現誘導は見られなかった。 4.hNTHL1/mNhtl1は結節性硬化症原因遺伝子TSC2/Tsc2とhead-to-headの向きに隣接しているので、この遺伝子間領域をルシフェラーゼベクターに組み込み、両遺伝子方向にプロモータ活性で測定した。その結果わずか36bpの配列で両遺伝子方向に多雨するプロモータ活性があることを見い出した。さらにその配列中に転写因子Etsの結合部位があり、これにEts関連タンパク質が結合することにより、両遺伝子方向への転写が正に制御されていることを見い出した。
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