出芽酵母DNAポリメラーゼεとその補助因子のDNA修復における役割
Project/Area Number |
11146223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute of Genetics |
Principal Investigator |
荒木 弘之 国立遺伝学研究所, 細胞遺伝研究系, 教授 (20151160)
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Project Period (FY) |
1999
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1999)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1999: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | DNA修復 / チェックポイント / DNAポリメラーゼ / 細胞周期 |
Research Abstract |
出芽酵母の染色体DNA複製に必須なDNAポリメラーゼε(Polε)と相互作用するDpb11は4つのBRCT(BRCA1C-terminus)ドメインを持ち、染色体DNA複製とS期のチェックポイントに関与している。また、dpb11-1温度感受性変異株は紫外線やメチルメタンスルフォネイト(MMS)にも感受性であるが、これが修復系の欠損によるのがダメージチェックポイントの欠損によるのかは分かっていない。これまで解析に用いてきたdpb11-1変異は、C末側に起こったナンセンス変異で、BRCTドメインは4つとも完全な形で保持している。そこで、Dpb11の機能をより明確にするため、Dpb11の新たな変異の分離を行った。新たに分離した変異のなかで、最もC末側にあるBRCTドメインに変異を持つものでは、細胞の増殖に影響せずMMSに感受性になるものが得られた。他のBRCTドメインに変異を持つものでは、温度感受性の増殖を示すものは得られるが、MMSのみに感受性になるものは得られていない。しかし、温度感受性変異の多くはDpb11変異同様に、MMSや紫外線に弱い感受性を示す。これらのことは、Dpb11の複製での機能とダメージチェックポイント及び修復での機能は大半はオーバーラップしているが、変異によっては分離できることを示している。また、新たに分離した温度感受性変異は全て、非許容温度下でDpb11と同じように死滅してゆく。変異部位が異なるにも関わらず、同じ表現型を示す理由は、現在のところ不明である。
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Report
(1 results)
Research Products
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